2話「武器屋と講師」
あらすじ
なんで武器が必要なのかという理由・・・武器屋の店長から話を聴けば聞くほど、「マテリアルピクター」の仕事がかなり危険だというのが分かってきたリオン。
そんなに楽な仕事ではなさそうで・・・少し安易に考えていた事をちょっとだけ後悔するのでした。
4
「何だ、びびったのか!?」
店長のおじさんが、笑いながらそう言う……。そんな事言われればそう思うわよ!
「4週間過ぎたらまずいんですか?」
兄が遠慮がちに聞いた。
「ん?そんなことはないぞ。そのためにいろいろなアイテムをここでそろえるんだ」
「武器屋で?」
あたしが疑いながら聞いてみた。
「人間界にも魔力を補給できるものがある。」
「それは何ですか?」
「マテリアルだ」
「――それって!」
あたしたちはちょっとびっくりした。
確かにマテリアルはエネルギーの塊だと言うけど、……だからってねぇ?
「まぁ、詳しい話は講師に聞くといい」
「講師?」
「マテリアルを採取するには武器が必要なんだ。」
「え!?そうなの?普通に道端とか、地面とかに埋まっているものじゃないの??」
厳しい状況でやるんだからさすがにマテリアル採取はもっと簡単だろうって思っていたけど、どうも違うらしい。
「そんなわけないだろう?マテリアルはエネルギーの塊だ。マテリアルにはわずかだがシールドは貼られていてそれを打ち破らないと取ることができないだ。しかも半物質なだからか?物凄く固い。しかも中にはモンスターを出すものもしるし、意思を持っていて力を振るう物もある。だから武器と防具が必要なんだ。この店に来た時点で合格と言うわけだ、分かったか?
それと研修は戦闘訓練と探査訓練、チームワーク訓練が主だな。マテリアル採取はチームを組んで取りに行くんだ。もちろん講義もあるぞ、なにせ物質界へ行くわけだからそこらへんの知識も覚えないといけないしな。物質界っていってもいくつ物世界があるらしいぞ?覚えることはいっぱいだ。まぁ、その前にお前達の武器を見つけないとな!」
聞けば聞くほど、マテリアルピクターと言う職業がどんなものか分かってきた。
物凄い肉体労働だ!!!
しかも超危険だ!!!
何か自分が想像していたものとはだいぶ違うものだと改めて思い知った。
どういう職業を想定して想像してたかって?
マテリアルっていう物質というか宝石みたいな物を採る職業っていうから……なんていうかな、お宝探し?とか薬草探しとか?そんな感じで想像していたのよ。
マテリアルピクターをどういう職業かといわれると、たとえるなら海の中酸素べ背負ってどこにあるか分からない宝石を1週間以内に捜し出して、しかも見つかったらそれを守るモンスターと戦わなければならない!
しかもアクシデントで、帰れなくなる可能性だってある!
しかも見習いだから無事取ってきたマテリアルは通常価格の半分つまり半額で買われるだ。
――切ない!
そうよね、エネルギー確保に行くわけだからそんな簡単なわけないわよね……汗。
雑貨屋で買ってきた薬はたぶん、戦闘訓練用に使うんだろうな~。
とりあえず、今は自分用の武器を探そう。まずはそこからだ。
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