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ブログ小説「星語り」+ポイントサイト日記

★趣味で書くファンタジー小説「結晶採取師~マテリアルピクター」掲載。自然エネルギーを採取するマテリアルピクターになるため修行中。今度は冒険!現在8話「水中回廊」掲載中。★ポイントサイトの報告とブログライターを少しやってます。★グリムスに登録しました!グリムスの木をお世話中。■感想とかコメントとかいつでもどうぞリンクも受付中(*^-^*)>"

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今回は余裕?w

【今月のお題小説】【七夕】

お題内容はこちら

前回に比べてかなり話が長いです^^;
ページ数で4ページほどですがw

七夕って事で、シンプルな話にしてみました。




企画小説「七夕」

 
 あれからもうすぐ10年経つのか。
 時が過ぎるのは早い物だ。
 皆どんな姿をしているのだろうか、昔と変わらないだろうか。
 自分の手にある小学校の同窓会の招待状をもって深くため息をつく。
 古びたアパートの畳の上に寝そべって俺は天井をぼ~と見上げる。そして、目を閉じて遠い昔の記憶に思いふける。
 小学校最後の夏の出来事が思い起こされる。あのころはみんなガキだったな~。
 天文部の連中はどうしているのだろう……。
 そういえば、美咲は今どうしているのかな。やっぱり大学に行ったのだろうか?
 小学校卒業してからこの10年まったく連絡もなく時が過ぎてしまった。それなりに交流はしたと思ったんだけど、やっぱりダメだったのかな?
 それに今の自分を見たらどう思うのだろうか、同窓会へ行くべきだろうか。
 気分が落ち込む。
 暑さでうっすらと汗がにじむ。
 同窓会の誘いはこれで2度目。
 正直外へは出たくない。体もだるいし……。

 あの頃はとても楽しかった。あの頃に戻れるのなら戻ってみたい。
 それにしてもよりにもよって同窓会の日が今日の夜でしかも七夕とは……、こんな暑い日に選ばなくてもいいのに。誰がこに日に決めたんだ?そう思って招待状のハガキの送り主を確認しようと裏側を見ると俺の知っている名前が載っていた。そして小学校の頃のあの出来事を思い出す。

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その日の俺は、学校の授業が終わって天文部の部室でぼんやりと外を眺めていた。
 部室といってもどっかのクラスの教室なんだけどね。
 ちなみに部員は5人だけという情けない部だ。顧問の先生もどこかの部と掛け持ちらしくいつ来るのか分からない。
「ねえ、知ってる?今日は七夕なんだよ?」
「知っているよ、今日は雨だ」
「何よそれ!もう、せっかくの七夕何に……」
 今日は七夕、そして天気は雨。七夕というと織姫と彦星が会うってやつだろうけど、それって空が晴れていないとダメなんだろう?七夕の日に晴れたことなんて見たことない。だいたい雨が曇りで星空なんか見たことがない。
「七夕の日に短冊を書いてお願い事をすると願いが叶うんだよ!?知らないの?」
 隣の席に座っている美咲が、机を小さくたたいて怒った顔をして俺の顔を覗き込んだ。
 美咲は首をかしげ、くりっとしたかわいい黒い瞳を俺に向けている。ちょっとだけドキッとした。
「いまどきそんなことを信じているやつがいるとは、これは驚きだ。」
 内心ドキドキしながら、俺はやる気のなさそうな返事で答える。ホントこう言うのにはあまり興味がないから仕方がない。

「今日は誰も来ないから帰ろうか?」
「え~、今日は織姫と彦星を見るって言ってたじゃん!」
「だって、雨が降っているのに星なんか見えないよ。そこの望遠鏡片付けて帰ろうぜ」
「せっかく楽しみにしていたのに……」
 ぶつぶつと文句を言いながら美咲と俺は、部に使っている教室から持ち出した望遠鏡を片付けるために理科室に持っていく。部に使っている教室は1階、理科室は2階にあるのでしばらくは美咲と一緒だ。なんとなく2人っきりの時間が出来たような気がする。
 美咲はかわいい顔を少しゆがませて、望遠鏡を支えている。

「そんなに七夕が楽しみだったのか?」
 俺はそこはかとなく?美咲に聞いてみた。
「うん、だって年に1度しかないんだよ?それに短冊をつける笹も持ってきたし……」
「え!?さ、笹を学校に持ってきたのか!?」
「うん、で、でもちょっと小さいやつだし手提げに入れて持ってきたから別に問題ないはずよ!」
 い、いや十分問題だろう?先生に注意させなかったのか……?
 俺があっけにとられていると、
「だって、楽しみだったんだもん」
「七夕なんて来年でも出来るだろう?なんで今日やろうなんて思ったんだ?」
「来年なんて出来ないよ!あたし達来年は学校卒業しちゃうんだよ?それにみんな違う中学に行っちゃうじゃない。一緒に七夕できるのは今日だけだよ!」
 そうか、来年はみんなバラバラになるのか……。そうだよな、今度いつ会えるかなんて分からないしこういうお祭りみたいなことなんて早々出来るものじゃない。と、いってもちっぽけな七夕だけど。
「でも、やるといっても俺達二人だけだぜ?」
 学校の廊下、もうすぐ理科室に着くというところで2人で望遠鏡も持って立ち止まった。
「べ、べつに人数が関係ないのよ!」
 美咲は少し興奮した感じでそっぽを向いた。少し顔が赤くなったような気がした。
「と、とりあえず望遠鏡片付けようせ」
「う、うん……」
 ひょ、ひょっとして俺と七夕がしたかったとか!?そ、そんなわけないか。そう思いつつ俺達は理科室の扉を開けて望遠鏡を機材準備室に置いてきた。

 美咲と俺は同じクラスだ、もう部室にも用はないので自分達のクラスへと戻って帰る準備をする。すると美咲が俺のところへやってきた。
「えへへへ、じゃ~~ん!!これ見て!」
 美咲が自分の手提げ鞄から笹を取り出した。笹といってもそこらの道端によく生えている小さな笹だった。
「笹ってそれかよ。てっきりあのでっかい笹のことかと思ったよ」
「何よ!いいじゃない。それにそんなでっかい笹なんて持ってこれるわけないでしょう?」
「とはいえ、そんなちっこくて折れそうな笹に短冊をつけるつもりだったのか?」
「う~、しょうがないじゃない。そんなことより、短冊にお願い事書いて飾ろう!」
「飾るって……、どこに飾るんだ?」
「…………」
「こ、ここに飾るのよ!」
「や、やめろ!分かった書くからそこに入れるな!」
 そういって美咲は俺のランドセルの隙間に笹を挿したのだった。

 帰るはずだったのだが、美咲に付き添って短冊を書く羽目になった俺。
「ねぇ、なんてお願い書いた?」
「そ、そんなの言えるわけがないだろう!」
「ぶー、ケチ!」
「じゃ、お前はなんて書いたんだよ!」
「うふふふ、ヒ・ミ・ツ!」
 何やっているんだ俺?横で短冊に願い事を書いてご機嫌の美咲。そしてよく見ると、手提げ鞄の中には笹に飾りつけるつもりであろう手作りの七夕飾りが入っていた。本当に楽しみにしていたんだな。
「うちの部って、あんまり活動していないからな。だから楽で、俺も入っているんだけど美咲は何で入ったんだ?」
 短冊に何を書こうか迷いながら美咲に質問してみた。
「え?松野くん、そんな理由で天文部に入っていたの?」
「う、悪いか……?」
「――ま、あたしは星を見るのがすきだからかな?」
 一瞬じと目で見られたけど、気にせず聞き返す。
「それだけ?」
「それだけよ」
 静かになった教室に外の雨の音が強くなってきたのが伝わってくる。
「あーーー!!」
「ど、どうしたの?」
「お、俺傘持ってくるの忘れた!!!」
 短冊書きに夢中になりすぎて、傘持っていないことすっかり忘れていたのだった。

 学校の入り口でたたずむ俺。
 なんていうか土砂降り?
「しょうがない、じゃこれもって行きなさい。」
「へ?」
 そういって美咲は何故か俺に短冊が書いてある笹を渡した。
「これをこう被っていけば少しは濡れずにすむでしょう?」
「え……?って、これ笹ですよ?美咲さん?」
「あたしだって傘持ってないんだから、我慢しなさい!」
「おいおい、お前も持っていないのかよ!それに短冊とか濡れるんじゃないのか!?」
「そんなことは気にするな!行け!!!」
 そう言って美咲はなんと俺を外に蹴飛ばしたのだ!そしてその後をもうダッシュで美咲が走り抜けていく。
「それじゃ、また明日!」
 そういって走り去っていった。土砂降りの中俺はボーゼンとたたずんでいた。
 そして次の日二人そろって風邪を引いて休んだのは言うまでもない。


 あのときから随分と時間が過ぎたような気がする。
 美咲はかわいいくせに突拍子もないことをするので、いつも調子を狂わされていたような気がする。
 それにあの時2人で短冊に書いてあったはずの願い事も雨のせいで、何が書いてあったのか分からなくなってしまった。
 そんな思い出に浸っていたらすっかり日が暮れてしまった。
 今日は珍しく天気がよかったのか、星空が見える。
 そういえば、今日が同窓会だったような気がする。
 行くどうしようか迷ったが、夜風が気持ちよかったしもしかしたら会えるかもしれないと思い行って見る事にした。Tシャツにジーパンというラフな格好で外に出て行く。時間にしたらもう同窓会は終わっている時間かもしれないが……。
 
 しばらく歩くと、同窓会の会場として指定された店の前で1人の女性が立っていた。随分ときれいな女性だ、モデルなんかをやっていそうな感じがするほど綺麗だ。
「やっと来たのね?」
「えーと、……誰だっけ?」
「ひどーい、忘れた!?」
 どうしたどうした?そういいながら店に入っていたであろう元同級生共がわらわらと出てきた。みんな大して変わっていない?いやみんな大人になったような気がする。変わっていないのは俺だけか?
「松野、大丈夫か!?死にそうな顔してるぞ?体気をつけるよ~」そう声を掛けてきたのは、 顔なじみの高橋だった。
「え?松野君体悪いの?」謎の美女はビックリしたように高橋に問う。
「ま~な~。今は近くのアパートで静養中?」
「うるせい!!」
 酔っ払っている高橋に向かって俺は怒鳴った。
「まぁ、会えたからいいか!松野君一緒に散歩しない?」
「え?」
 謎の美女はそう言って俺の腕を取った。デートかと騒ぐ連中をほっといて。

 ふらふらと散歩をしていると
「懐かしいよね。天文部のことを思い出すわよね~」
「天文部……て、ひょっとして美咲?」
「お願い事って叶うのに随分と時間がかかるのね~会うのに10年もかかるなんて、知らなかったわ。もしかして空が晴れたから叶ったのかしら?でも今度からはいつでも会えるわよね!」
 謎の美女じゃなくて美咲はそう言ってニッコリと笑った。
「お願い事って……。もしかして、あの小学校のときの短冊のことか……?でもあれは雨で……」
「ふふっ、ねぇ、松野君はなんて書いたの?あのときの短冊」
「…………、一攫千金……」
「あははははっ、松野君らしいよね!」
「うるせい!」
「いつから病気なの?」
「…………」

 俺は美咲に自分のことを話した。小学校を卒業した後に病気が発病したこと今も通院をしていること。親に迷惑をかけないようにとアパートで暮らしていることなど。
「とりあえず、軽い仕事なら出来るからバイトととかしながら生活してる」
「そっか、だから連絡できなかったんだね……。あのね、あたしね……、医者になろうと思うんだ」
「医者?」
「うん、今医大に通っているんだ。だから医者になったらね、松野君のこと見てあげる」
「え?」
「待つのも飽きたし、これから長~く付き合ってあげる!」
「え、ええええっ!?」
 俺がビックリしていると、
「もう、七夕でお願いすることなくなったしね!」
 美咲は満面の笑みを浮かべる。
 どうやら彼女の願いは叶ったようで……、これから俺は長く彼女と付き合うのかなと少しドキドキしながら夜空を眺めていた。
 今日は七夕、天気は晴れ空に浮かぶ天の川がよく見える。織姫と彦星がほのかに光続けている。



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無題

こちらでは初めまして
ネリムと申します。

Re:無題

ネリムさん
こちらこそ、よろしくお願いします(*^-^*)

>こちらでは初めまして
>ネリムと申します。
>
>

お題、読ませていただきました。

遠い昔の思い出と、消えた短冊の願い事。
時を経て再会したら、願い事がちゃんとかなった。
(一攫千金は別w)
美咲ちゃんのキャラクターが魅力的で、こんなお医者さん、楽しいかも、と最後、思い浮かべてにんまりしてしまいました。
さわやかな物語、ありがとうございました。
執筆、お疲れ様です!

Re:お題、読ませていただきました。

N.riverさん
読んでくれたんですね!
ありがとうございます(*^-^*)
今回はシンプルに行こうと思って書いたんですが、結構長い文章になってしまいました^^;
案外楽しいキャラが好きなので、楽しんでもらえたら嬉しいです。その後はいろいろ想像してもらえればいいかなと思ってます(^-^)

>遠い昔の思い出と、消えた短冊の願い事。
>時を経て再会したら、願い事がちゃんとかなった。
>(一攫千金は別w)
>美咲ちゃんのキャラクターが魅力的で、こんなお医者さん、楽しいかも、と最後、思い浮かべてにんまりしてしまいました。
>さわやかな物語、ありがとうございました。
>執筆、お疲れ様です!

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