3話「基礎演習」
あらすじ
基礎演習が始まった!
どうやらいろいろな?訓練があるみたいで・・・
みんな昔着ていたであろうジャージを着ている。リオンは何でジャージを着なければいけないのか少し不満だったか、そんなことは無視。
授業は始まって、どうやら組つまり即席のパートナーを決めるらしい。
でもどうやって決めるかというと・・・?
4
翌日、王立第7マテリアルセンター内にあるマテリアルピクター養成の訓練センター(いつも講義を受けている場所)から徒歩10分ほど行くと戦闘訓練施設のある広場に着いた。
施設には戦闘用フィールド8箇所とトレーニングルームが5箇所、休憩施設などある。戦闘訓練施設の奥には実践練習場があって山や森などがありそれらが一つ分の練習場となっている。奥にある実践訓練はマテリアルの探索および回収を行う訓練として使われるほかに、マテリアルの自然研究としても使われている。この実践訓練が終わって初めてマテリアルピクターとして就く事が出来る。もちろん、まだ半人前だからいろいろ規定などがいっぱいありそうだけど……、今のあたしにはまだ先の話。
今日は戦闘訓練、どんなことをやるんだろう?
とはいえ、この格好はないよね……。
よく見れば皆ジャージ着てる。卒業した学校によっていろいろジャージも違うみたい。
周りを見ると60人前後の研修生が見える、だいたい一クラス20人前後なので3クラスで訓練をするのだろうか?遠くだけど、イライザとナナオの姿も見える。一緒に訓練を受けるのか……。
すると、先生が挨拶を始めた。もう一人いる、ほかのクラスの講師だろうか?
「今日は戦闘訓練初日です。戦闘訓練ではクラス3組合同で行われます。研修生が使っていいのはフィールド7番と8番です、それ以外のほかのところへは危ないので行かないでくださいね。それと、その前にペアを決めたいと思います。」
「ペア?」
「そうです、皆さんはあまり知らないでしょうが、マテリアルピクターは2人一組でマテリアル採取の作業を行います。前に講義でも言いましたが、マテリアルは微弱ながらシールド持ちそれでよせつけない上、魔物を召還したり超自然現象を使用する場合もあるため採取はきわめて危険なのです。ですから、1人でやるよりも2人でペアを作って作業してもらうほうが安全なのです。もちろん、3人で組む場合もあります。
その場合はガードという護衛がつきます。ガードはマテリアルピクターの中でも優秀な者にだけつくことが許されるので、今のあなた達にはあまり意味がありませんね。ガードを雇うにはお金もかかりますし……。そこでペアを作って危険を減らします。」
やはりマテリアル採取は危険なのか……。
戦闘訓練とは、マテリアル持つシールドの破壊方法、魔物の回避撃退方法、超自然現象を回避撃退する方法を教わる訓練なのだ。
これからそれを教わるのだ、何か大変そうだ。
う~ん、でもペアを組むってどういう風に決めるんだろう?
すると先生が、なにやら箱を持ち出してきた。
なんだろう?もしかしてくじ引きとか?
「それでは皆さん、この箱の中にある紙を選んでください~」
「…………」
「く、くじ引きかよ!」
皆神妙は面持ちで待っていたのに、くじ引きと聞いてがっくりと肩おおとしたのだった。
それを見ていた先生は、
「何言っているんですか!?これは立派なペア決めなのですよ!この前書いた紙覚えていますか?」
紙・・・?ひょっとして初めのことに出したアンケート、もしかしてあれか?
「あの紙には書いた人物の特性や魔力の性質、性格や体質などがコピーされ刻ませるのです。それをこのように一枚の小さな紙に名前を書いて折り曲げて箱の中にいれてます。もちろん中は見えないのですが、必ず相性のいいパートナーが選ばれるので心配ありません。それでは皆さん、引いてください。」
そういって、先生は皆にくじ引きをさせるのだった……。
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