1話「魔界の少女」
あらすじ
マテリアルピクターになったと思ったら、実は研修生として受かっただけだったと知ったリオン。
マテリアルピクターになるにはさまざまな試練があり、この職に就く者はエリートとして尊敬されるのだ。
道のりは厳しいのだった……。
3
数ある職種の中でも結晶採取師つまり「マテリアルピクター」は、人気の高い職種で結構危険な職業なのだけどこの職に就けた者はエリートの仲間入り。どういう仕事かというと、簡単に言うと人間の住む「物質界」に行って自然界エネルギー「マテリアル」を採取する職業だ。
「マテリアル」とは自然界が世界に向かって送っている運動エネルギーで、すべての活動エネルギー源といわれている半物質だ。そのエネルギーは「物質界」を中心にかく「世界」に送られている。なので余分にあまったエネルギーが物質化して「マテリアル」となるのだ。「マテリアル」はそのまま放置していると危険な災害を引き起こすため採取する必要がある。「マテリアル」は基本的に属性を持っていて主に火、水、土、風が代表としてあげられる。中には光や闇、精神なんかもある。
採取した「マテリアル」は大きさと質量(エネルギー)によって買い取ってもらえる、しかも結構高値で!「マテリアル」は生活エネルギーとして使われるのだ、そのため採取師の報酬は完全歩合制なのだけどさまざまな保険もあるしいろんな特権も用意されているのだ。1ヶ月で数百万稼ぐ人もいるし、優秀な人は専属の護衛「ガードナー」が付いたりするわけで・・・それになんていったって、この職に就いたものは「世界」運営の一部を任させているようなもの。そりゃ、エリートといわれてもおかしくないわけだ……。
マジで就職合格率3割って、こういうことかい……。
今回受験した人数って何人だったんだろう?
あたしが見ただけでも100000人は、いたような……汗。
それに研修生として何人残ったんだろう……?気になる……。
なんという狭き門!
そして、読み終わったあたしの手元にボトッとカードが……。
そのカードには国立職員証明書とあたしの名前と試験のさいに提出した写真が載っていた……書いてあったそしてその下には「マテリアルピクター」研修生と書いてあった。
あたしリオン・ハーティア・ネスは、今日からというか明日から?双子の兄アルデルと一緒に「マテリアルピクター」の研修生・・・つまり見習いということか……。
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