結晶採取師『マテリアルピクター』
プロローグ
1
ここには、闇しかなかったいや光だったかもしれない。
しかし、あるとき一つの意志が生まれた。
その意志は自分だけしか存在していないことを不思議に持った。
そして、あるとき自分の夢を見た。
それはそれはすばらしい夢だった。
そしてその夢をかなえるため、その意志はたくさんの「世界」を作った。
「世界」を形にするには、それらを作り守る要素が必要だ。
その意志は、「世界」にさまざまな役割を与えた。
「世界」は形となり、意志が夢見た「希望」に満ち溢れた「世界」になった。
後にのそ意志は、人々から「神」と呼ばれるようになった。
「世界」を作って満足した「神」眠りについた。
それははるか昔、人間の住む世界「物質界」とその間には自然界が発生するのエネルギーを調節する存在「精霊」や「妖精」が存在していた。
もちろん、それらの存在は人間の目には見えず存在すらも知られてはいなかった。
もし知られていたとしても、それらは偶然見られたといいうだけで幻や蜃気楼の類といわれて終わっていただろう。
人々にとって「精霊」や「妖精」は「おとぎ話」に出てくる存在としてしか認識されていなかった。
もし見えていたとしても、気味悪がられるだけ。
そう、誰も信じてはいないのだ。
しかし、急激な「物質界」の文明の発達とともにそれらの力は弱まり、いつしか「精霊」や「妖精」はその姿を消していった。
彼らがどこへ行ったのかはわからない、その代わりに不思議な「結晶体」が出現するようになった。
管理できず、有り余った自然エネルギーは「結晶体」へと変化していたのだ。
変化したエネルギーは半物質となり、最初は小さな米粒程度の「結晶体」だった。その「結晶体」はそばにいるだけで、不思議な力に満ち溢れていた。それら「結晶体」にはさまざま属性が存在し、まわりにかすかだがさまざまな恩恵を与えていた。
火の属性はその場所が暖かく、水の属性は草木が生き生きし川や海に潤いを与えていた。
地の属性は土が良く肥え、風の属性は涼しさと大気の循環を与えいた。
これらの属性は、いわゆる四元素と呼ばれる物で一般的に知られる物ある。これらの属性が入った「結晶体」は火なら赤、水なら青、地なら黄、風なら緑、というようにきれいな色が入りまるで宝石のように輝いているのだ。
プロローク-2へ
目次へPR
この記事へのコメント